北欧家具を扱っているので、
関連する雑誌や様々なインタビュー記事などを読んだりする機会も多いのですが、
デンマークに暮らす人々は、
住まいに対しての思い入れが強いんだなと感じることが多いです。
一番好きな場所は自分の家!という想い。
なので、家族にとって、自分にとって住みやすい環境って?
と思ったら、
家具を手直ししたり、古い家具を改造してみたり、
古い家をそのまま生かして建物自体のDIYを楽しんだり。
これは関係あるかどうかはわかりませんが、
初めてデンマークに買付に行った時に、
ちょっとしたことですが驚いたことがありました。
アパートの窓が全開、というお部屋をいくつか見たんです。
カーテンを閉めないでいるので、
窓辺に飾ってあるインテリアやペンダントランプのデザインが外から結構見えていて、
私としてはうれしい出来事でもありましたが:D、
「素敵な私のおうちよ」っていうオープンな雰囲気がとてもとても素敵だったのでした。
住む、暮らすということを楽しんでいるんだなーって。
と、まぁ、
このチェストのことを再度ご紹介したくなり、
急に思い立って長い文章を書いてしまいましたが・・・。
なんと、あの、カイ・クリスチャンセンのチェストでした。
特徴のある引き出しの持ち手。
背面にはFM 29 MAJ 1961 の刻印が。
(MAJはデンマーク語の5月の表記みたいです。)
どんな理由があったのかはわかりませんが、
やっぱり思い切って、覚悟を決めて塗ったんだよなーって思うんですね。
ペイント部分を見ると、とてもとても綺麗にマスキングして塗られているのです。
きっと塗る前の下処理もきちんとしたんだろうなーって。
私の暮らしには、塗った方が素敵!ってなったんでしょうね。
いろんなストーリーが繰り広げられてきたヴィンテージ家具。
ひとつひとつの家具から目が離せません。
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