圧巻ですね。
ドイツ製ヴィンテージの掛時計。
以前、ドイツ人のディーラーさんに聞いたことがあります。
「ドイツに陶器の掛時計が多いのは何で?」
ドイツでは古くから時計が生産されてきました。
Junghans(1861年創業)や、KIENZLE(1822年創業)など、
世界の時計業界を牽引してきた老舗時計メーカーはとても有名ですね。
第二次世界大戦後のドイツで人々は、
たくさんのものが破壊されたり損傷した状態に傷つきながらも、
1940年代後半からもともと多く存在していた陶器の製造所も再び再建され、
陶器産業が盛り上がっていったそうです。
1950年代に入り、陶器の掛時計が登場したとき、
あまり広くない住宅スペースに、
掛時計のような生活必需品は装飾品と組み合わされ、人気のセラミックオブジェになったそう!
なるほど。
1950.60年代はパステル調やカラフルなもの、
1970年代に入ると白や茶系が多かったみたいですよ。
そして、1970年代以降、陶器の装飾品は段々と姿を消していったそう。
戦争を経験した人々が、
家にいる時間を大事にしたいという心が、ステキな装飾品を生み出したのかなぁと、
思いました。
個人的はお話になりますが、
先日実家の掛時計が電池を交換しても動かなくなりました。
捨てようか?という話にもなりましたが、
私が今の実家に越して来たときから当たり前にあった掛時計でしたので、
家族の思い出もいっぱいだし、昔の写真を見ても必ず写り込んでいるし、
修理に出そうって思いました。
ずーっと、大切に使いたい掛時計。
見つかると良いです。